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当社では、有期契約社員の更新をしない予定ですが、その際に注意すべきことを教えてく...

更新拒否が雇止め(労働契約法19条)にあたるかについて注意が必要です。 解説 有期契約社員の更新をしないことは、労働者に「更新の合理的期待」が生じると、制限されます。これを雇止めといいます(労働契約法19条)。「更新の合理的期待」の有無の判断については、以下のような厚生労働省の基準が参考になります。 判断要素 具体例 業務の客観的内容 ● 従事する仕事の種類・内容・勤務形態  ・ 業務...

当社は、設立して間もないですが、就業規則はどのタイミングで作成すればよいでしょう...

法律上、従業員が10人以上となったときに作成義務が生じますが、事業拡大の予定があるならば、より早い段階で作成するとよいでしょう。 解説 事業所単位で、常時10人以上の労働者を使用する場合には、就業規則を作成する義務があります(労働基準法89条)。「常時」については、繁忙期のみ10人以上使用する場合は該当しませんが、一時的に10人未満であっても、通常は10人以上使用する場合には該当します。「労働者」...

当社は、ウェブ上で独自の電子マネー(バーチャルマネー)を発行し、これを流通させ、...

検討しているビジネスモデルに応じて、資金決済法上の「第三者型発行者」又は「資金移動業者」として内閣総理大臣の登録を受ける必要があります。 解説 1 「第三者型発行者」か「資金移動業者」か。  検討しているビジネスモデルでは、多くのウェブ上の店舗(ここでは「加盟店」と呼びます。)での利用が想定されていますが、加盟店が商品の売上によって得た電子マネーを現金に換金することができるかどうか、又は電子マネー...

下請法上の「3条書面」の交付を,メールで済ませることはできませんか。

下請事業者がメールで済ませることを承諾している場合は,メール送信をもって3条書面の交付に代えることができます。 解説 親事業者は,3条書面の交付に代えて,下請事業者の承諾を得て,情報通信の技術を利用する方法により提供することが許されています(下請法3条2項)。下請事業者の承諾は,あらかじめ,書面又は電磁的記録による方法でなされなければなりません。以下,親事業者がとることのできる方法とその注意点をま...

当社はソフトウェア開発を再委託することになりました。どのような場合に下請法の適用...

御社が受注したプログラムの作成を委託する場合,御社と委託先の資本金の額が次のいずれかにあたると,下請法の適用があります。・御社の資本金が3億円を超える場合で,委託先の資本金が3億円以下の場合・御社の資本金が1千万円を超え3億円以下の場合で,委託先の資本金が1千万円以下の場合 下請法に違反すると,公正取引委員会から違反行為の是正や下請業者に対する弁償を内容とする勧告を受けるほか,その違反の事実を公表...

当社は、従業員採用の際、身元保証契約を締結しています。このたび、従業員の過失によ...

最長でも契約から5年以内の損害に限られますが、過失の場合、全額賠償のケースは少なく、20%~70%の賠償が認められるケースが多いようです。なお、身元保証人が共同して不法行為を行っていたと同視できる場合は、全額賠償が認められることがあります。 解説 身元保証契約書には、「本人(保証される従業員)が何らかの損害を会社に与えた際、身元保証人が連帯して損害額を賠償します。」と記載されているため、会社は損害...

当社では、労働者の生活基盤安定によってそのモチベーションを上げるために、ベースア...

賞与(ボーナス)と異なり、減額(ベースダウン)が難しい点に注意が必要です。 解説 「ベア」とは、基本給の基準(額)を引き上げることをいいます。ベアは、同一水準における基本給の引上げであり、水準上昇による基本給の引上げである「定期昇給(定昇)」とは異なります。ベースアップを行うと、人件費が増えることとなりますが、将来、業績悪化等によりベースダウン(賃下げ)を行わなければならない場合に、以下が必要にな...

当社は、アウトソーシングの一環として労働者派遣を利用しようと思うのですが、注意す...

労働者派遣法上、主に派遣禁止業務(解説①)、派遣期間(②)、契約内容(③)、派遣労働者の状況(④~⑥)、責任者・台帳(⑦)、均等待遇(⑧)、直接雇用申込義務(⑨)等に注意する必要があります。 解説 派遣先の講ずべき措置を整理すると、以下のとおりです。 1.(派遣会社との間の)派遣契約締結の際の注意事項 ①「派遣禁止業務」に該当しないか(4条1項、政令2条) ⅰ 港湾運送業務 ⅱ 建設業務ⅲ 警備業...

当社の妊娠中の女性従業員が休暇を求めています。今後に備え、妊婦・産婦に対する適切...

妊娠中から子の小学校就学までの適切な期間に、①産前・産後・育児休業、②勤務時間の短縮、③所定外労働の免除、④フレックスタイム制等の努力、⑤看護休暇、⑥時間外・休日労働、深夜業の制限、⑦育児時間等の措置を講ずる必要があります。 解説 事業者は、妊婦・産婦に対して、母性の保護に配慮しつつ、男女雇用平等のために柔軟かつ適切な措置を講ずる必要があります。そのため、法律上以下の措置が求められています。概要を...

当社が委託を受けたプログラム開発を下請業者に再委託しようとしたところ,下請法の適...

契約を締結する際、特に次の3点に注意してください。1 著作権等の権利関係の明記2 下請代金の支払日3 成果物の受領拒否 解説 1 著作権等の権利関係の明記 まず下請法では,御社から下請業者への発注の際に下請業者に対して再委託契約に基づく給付内容,代金額やその支払期日及び方法等を記載した書面を交付しなければなりません(下請法3条1項)。そしてプログラム開発の場合には完成したプログラムの著作権の譲渡や...

当社で使用するためのソフトウェアの開発を外部のソフトウェア会社に委託しようとした...

再委託のリスクとして,次の2つが考えられます。 情報漏洩が生じやすくなるというリスク 成果物の品質が担保されないリスク 解説 1 情報漏洩について再委託が行われると,ソフトウェア開発のために受託会社に提供した貴社の秘密情報を,再受託会社も取り扱うことになります。再受託会社にまで秘密情報の重要性に関する認識が行き届かないと,再受託会社から秘密情報が漏洩するおそれがあります。そこで,以下のような対...

当社は、製造を請け負う会社です。「偽装請負」が問題となると聞きましたが、そもそも...

偽装請負とは、形式的には請負であっても、実質的には違法な労働者派遣や労働者供給にあたるものをいいます。偽装請負とならないためには、御社が御社の労働者を指揮命令する体制を整えるべきです。偽装請負にあたると、刑事罰、行政監督、労働契約関係への影響を受けることがあります。 偽装請負とは 「偽装請負」とは、形式的には「請負(業務委託も含む)契約」と「請負人とその労働者との間の労働契約」となっているが、実質...

当社の取引先は民事再生を申し立てるようです。当社は売掛債権を有しているのですが、...

民事再生手続が始まる前に発生した債権は再生債権といって、再生計画が成立してから、これに従って弁済されます(民事再生法85条)。但し、少額債権等例外的に弁済されるものがあります。 解説 以下の場合には、再生計画認可の決定が確定する前に弁済されることがあります。 1 下請業者に対する弁済(法85条2項)再生債務者が大手の製造業者などである場合、当該債務者を主要な取引先としている中小の下請業者などは、再...

  • 弁済
  • 更新日時2014/01/27 13:03
当社のキャッチフレーズ「お客様至上主義のお店」を商標登録することはできますか。

商標登録できない可能性が高いと思われます。 解説 標語(スローガンやキャッチフレーズなど)は,識別力のないものとして商標登録できないというのが商標法及び商標審査基準の考え方です。 「お客様至上主義のお店」というのも,サービス提供についての御社の理念や目標を掲げたものですから,自社と他社とのサービスを区別する機能をもたないため,商標登録は難しいと思われます。 但し、キャッチフレーズであっても、以下の...

当社は、不採算部門を会社分割によって他社に承継させようとしています。これに関して...

主に、 過半数組合または過半数代表者との協議(労働者の理解と協力を得るための措置)労働契約承継に関する労働者との協議株主総会の日の2週間前までの労働者への通知 を行う必要があります。 解説 会社分割は、合併や株式交換などの他のM&Aと異なり、承継対象となる労働者にとっては、実際の勤務先の変更により生活に重大な影響を及ぼすものであるにもかかわらず、労働契約を引き継ぐ際には、個々の労働者の同意は不要で...

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