トラブルになる前に

トラブルを防止するためには、以下のような契約締結時や期日到来時のチェックポイントの確認が重要です。

契約書はありますか?

契約したけれども、契約の相手方が約束を守らなかったり、契約の内容の認識にズレがあったような場合、契約書がなかったらどうでしょうか?
こんな約束事をした、契約内容はこうだったと主張し、その正当性を証明するのがとたんに難しくなるのは容易に想像できます。

万が一トラブルが発生した場合に、御社の権利を保護し、相手方による契約の履行を実現するために、法的に適切な契約書という証拠を準備しておくことがとても重要なのです。

こんなときはご相談ください

法的に適切な契約書と言っても、法律の専門家でない限り、それを作成するのはなかなか大変なことです。

弁護士は、契約書に記載された内容のチェックを行い、御社の権利を守るために問題のある点がないか、不足する点がないかどうか専門家の目で確認します。
例えば、契約書に期限の利益喪失条項がなければ、相手方が分割払を怠ったり、第三者が差押えなどの法的手段を取ったとしても、直ちに残債権全額の支払いを求めることができませんし、訴訟管轄が遠隔地に定められていれば、法的手続を行うために不必要なコストを負担しなければなりません。

また、トラブルが発生したときに迅速な対応を求められるよう、日頃から契約書類の内容のチェックなどを弁護士に依頼し、御社の事業内容を理解してもらっておくことも重要です。

当事務所では、契約書の法的な問題点のチェック(レビュー)や、実際の取引に適合する契約書の作成(ドラフト)を承ります。
代金は1時間あたり30,000円(消費税別)です。
作業の流れや各契約書毎の平均的な作業時間など、詳しくは契約書のドラフト・レビューをご覧ください。

契約書に必要な条項は盛り込まれていますか?

契約書に最低限盛り込むべき条項とは?

後のトラブルを避けたり、トラブルを最小限に抑えるために、
売買契約書や請負契約書には最低限次のような条項を盛り込んでおきましょう。

  • 支払期日
  • 支払方法→現金か手形か、両者ならその詳しい内容
  • (支払方法が手形の場合)手形サイト
  • 期限の利益喪失条項
  • 所有権留保特約条項

また、いくらしっかりした契約書があっても、相手方がその内容を十分に理解していなければその効果は不十分です。
契約書の内容を相手方が理解しているかもよく確認しておきましょう。

支払期日の管理はしっかりできていますか?

支払期日の管理が重要な理由とは?

支払期日が到来したにもかかわらず支払いがない場合に、うっかり取引先の担当者への連絡などを怠ってしまったらどうなるでしょうか。

取引先に「あの会社は支払いを待ってくれる会社だから...。」などと思われ、支払いの優先度が低い会社だと認識されてしまいかねません。 更に、取引先の信用が悪化したときに、御社の支払いは後回しにされ、最悪、売掛金回収ができなくなってしまうことも予想できます。

このような事態を回避し、厳しく売掛金を回収するには、支払期日の管理が重要です。 取引先名と担当者名などを支払期日順にまとめた表などを用いて、支払期日の管理を万全にしましょう。

支払期日到来時の対処方法は決められていますか?

支払期日到来時の対処方法

支払期日は日次単位で正確に把握し、期日に支払いがなかったときは、直ちにその情報を経理と営業が共有できる体制を構築しておきましょう。

支払期日が到来したら...

支払期日が到来したのもかかわらず、支払いも連絡もない場合、その日のうちに、経理または営業から相手方の担当者に連絡し、支払いを催促するとともに、支払いがなされなかった経緯について確認するのが重要です。