パネルディスカッション「オープン・イノベーション」 於KPMG

アントレプレナーベンチャー最近の話題

あずさ監査法人のパネルディスカッションに参加しました。

テーマは、「新たなオープンイノベーションの方向性とその課題」というもので、パネラーは、VC協会の安達会長、昨年IPOしたITベンチャー・オークファンの武永社長、ソフトバンクモバイルのエヴァンジェリストの中山さん、ファシリテーターは轟会計士

新規産業を、ドンッ どんっ ドン!っと出していかないと、日本はグローバル競争から落ちこぼれていきますが、
どうしたらシリコンバレーみたいな新事業創造の好循環になるでしょうか? 
そのやり方として、大企業×ベンチャー 大学×企業 既存産業×ICT といったオープン・イノベーションへの取り組みは? というものだった。

ちなみに、日本の問題点として、通例指摘されるものとしては次のようなものがあるが、この中のいくつかは、別の表現をするとオープン・イノベーションが不十分だという言い方もできる。

-インフラ"的"な要素として、
 ・ リスクマネーの資金量不足 
 ・ シリアルアントレプレナー、メンター、VC,エンジェルの質量不足
 ・ M&Aマーケット不在
 ・ 人材流動性の低さ
 ・ 開発や人材などのアウトソースが充実していない。

-文化"的"な要素として、
 ・ 失敗に対する評価の違い(米:経験として+、日:失敗者として-)
 ・ スピード
 ・ アイディアをオープンにしたがらない
 ・ 言葉の壁
 ・ ビジネス教育、プレゼンテーション教育が不十分
 ・ ベンチャーに対する信用性の低さ(契約がとれず、テイクオフが難しい

丁度、法律顧問とアドバイザーをさせて頂いているドリームゲートが主催した 大企業×ベンチャーイベント 「TOKYOイノベーションリーダーズサミット」(1月29日)について、次のような報告を頂いたので紹介させて頂いた。
日本は、依然として、大企業ブランドが強いので、大企業×ベンチャーによるベンチャーの成長ストーリを多数輩出するのは手っ取り早いやり方だと思う。

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このイベントでは、ベンチャ―企業440社、東証一部上場の大企業82社の面談が866件成立し、その後の有効商談数465件(55%)!にも及びました。

大企業側からは、
・5~6社と協業できそうだ
・ベンチャーファンドへの投資も検討したい
・狙いをつけたベンチャーが見つかった
・これだけ優れたベンチャーがいるなら社内で開発する必要もない
など、大企業がベンチャーに対する意識を変えるだけでなく、オープンイノベーションへの取り組みを始めるきっかけづくりのイベントになりました。

多様な産業・技術とICTの融合による新成長産業の創出.pdf

Category:アントレプレナー , ベンチャー , 最近の話題

TAGS:ベンチャー オープン・イノベーション ファウンダー・インスティテュート

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古田利雄>
古田利雄

主にベンチャー企業支援を中心に活動しています。上場ベンチャー企業、トランザクション、NGC、Canbas等の役員もしています。

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