"人口構造の変曲点に立つマーケティング"(古田隆彦さん)を読んで

ベンチャー最近の話題

→ 国内にも開発できるマーケットは幾らもあるということの一つ


「少子高齢化によってマーケットがシュリンクしている。
だから今後日本のマーケットを相手にしていてもしょうがない。」
と紋切り型に言う人がいる。

もちろん労働力と消費力がともに縮小するため、全体としては、経済は成長期からいわゆる成熟期に移行することは間違いない。

しかし、平均寿命が70歳前後だった1960年代に比べて、現在は平均寿命が1.2から1.3倍くらい伸びた。

平均寿命が伸びたことによって、「幼年」「少年」「青年」「中年」「老年」という、世代の区分も上にぶれていくことになる。

従来「ヤング」と考えられていた15歳から24歳は、「ニューチャイルド」、70歳は「シニア」ではなく「ハイパーミドル」になる。
80歳の人が、エベレストに上ったり、国政選挙に出たりする世の中だ。
今の65歳の女性は、自分をお年寄りとは考えていない。


このように長寿化による世代区分のズレは、ズレた部分にフィットする製品やサービスの需要の源泉になる。
ここに注目すれば、日本国内にも取りに行くべき新しいマーケットを発見できる可能性がある。

家族形態の多様化も進展している。
3世代や2世代同居はかなり減少し、単身世帯やシェアファミリーなどの新しい住形態が現れた。
このような家族形態スタイルの変化も新しいマーケット生む。
増加するシングルマザーやシングルファーザーを対象としたマーケット作ることも可能だ。

特にベンチャーはこういう観点でニッチなマーケットを創造すると良いと思う。

ということで
→ 国内にも開発できるマーケットは幾らもある


私は弁護士で、マーケティングの専門性はないが、こう考えると国内商売にも希望が持てますね。
(^^)/


・(社)日本マーケティング・リサーチ協会の法律顧問をしているので、同協会の発行するMarketing Researcher が来ると目を通す。
"人口構造の変曲点に立つマーケティング"(古田隆彦さん)は、同誌No.120 10頁~に掲載されています。

Category:ベンチャー , 最近の話題

TAGS:少子高齢化 人口構造の変化 マーケット 世代 家族構成

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古田利雄

主にベンチャー企業支援を中心に活動しています。上場ベンチャー企業、トランザクション、NGC、Canbas等の役員もしています。

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