消費者契約法

デリバティブ取引

他社株転換条項付社債(EB債)による損害について

デリバティブ取引消費者契約法説明義務適合性原則金融商品取引法

今回は,EB債(販売会社が使用している名称としては,他社株転換条項付社債,他社株転換可能社債等々の名称だったりします。)について少し書かせていただきます。 EB債の仕組みとしては,シンプルに言えば,ある個別株式の銘柄(一般的には,有名な国内上場企業の銘柄になります。)をターゲットとして,償還時...

先物取引

先物取引被害と消費者契約法③

先物取引消費者契約法

前々回と前回の続きです。   今回は,消費者契約法により契約の取り消しを主張するのはいつまでか,というお話をします。 この点については,消費者契約法7条1項が定めています。「追認することをできる時から6箇月間行わないときは,時効によって消滅する。」「当該消費者契約の締結の時から5年を経過し...

先物取引

先物取引被害と消費者契約法②

先物取引消費者契約法

前回からの続きです。先物取引被害に適用される消費者契約法についてのブログです。 <不利益事実の不告知> 消費者契約法4条2項は,事業者が消費者に対して,重要事項やそれに関連する事項についてその消費者の利益となることを告げ,かつ,当該重要事項について消費者の不利益となる事実を故意に告げなかった場合には...

先物取引

先物取引被害と消費者契約法①

先物取引消費者契約法

「必ず儲かります」「絶対に値上がりします」「絶対損はさせません」「元本保証です」などいう言葉を担当者から聞いて先物取引に勧誘された方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし,このような言葉を用いることが自体が違法といえます。今回はそういう行為を規制する法律のうち消費者契約法についてお話をし...

先物取引

金の先物取引

先物取引消費者契約法説明義務

最近は金の価格が上昇していますね。 もしかしたら覚えてらっしゃる方もいるかもしれませんが,平成17年12月に金が大暴落したことがありました。今回紹介する事件はそのときにまつわるものです。     Xは株式の現物取引はあったものの商品先物取引の経験のない当時64歳の男性でした。平成17年1...