鼻から内視鏡検査

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毎年この時期に人間ドックと内視鏡検査をしている。最近は鼻から内視鏡を入れるやり方を選んでいて、口からのそれよりかなり楽なので、そろそろ内視鏡検査しようかなー と思っているご同輩のために、どんな手順のものかを書いてみる。

病院に行くと、胃の中の泡を消すために紙コップに入ったシロップ状の液体を100CC位飲んで、寝台で横たわってひと回転。これはバリウム&レントゲン、口腔からの内視鏡とおなじ。

両鼻腔に、ゼリー状の麻酔薬を注入する。ひんやりとしたゼリーが鼻腔を通ってノドに降りてくるから、それは飲み込む。

少しノドと鼻がぼんやりしてくる。次に、一般的なストローを一回り細くしたような透明なシリコンの棒を片方の鼻腔に差す。これには、ゼリーがぬってあり、ノドまでするすると入る。これは、内視鏡の太さが通るかを確認すること、鼻腔が刺激い慣れることを目的としているような気がする。ここまでは、看護師さんがしてくれて、医師がくるまで数分待つ。

何かを待っている時、人は暇になるが、日頃、鼻に長い棒をさしたまましばらく過ごすということがないし、これから内視鏡が入ってきて、空気を入れて胃が膨らんだりしてくるしいかな~とか、今日異常なしを確認してしまえば、今晩から酒が旨いよねとか、顧問先の同い年の人が胃カメラ飲んで再再検査まで行ったって言ってたなーそういえば、、とか、、様々な想念が去来して自分の未熟者度合を再発見したりという、自省の時間を過ごすことができる。

JINZの初期型ブルーライトカット眼鏡のような眼鏡をかけた、若い医師が到着する。この先生には診てもらうのは4回目だが、全然負担感なく、腕は良い。順天堂病院に勤務されていたが、最近父親の病院に戻ってきている。ちなみに、この病院は事務所から徒歩5分で、ネットで見つけた(インターネットありがとう m(__)m )。

寝台の上で横向きになり、内視鏡のモニター画面と向き合う。医師は私の鼻腔から前記透明なシリコンの棒をゆっくり引き抜き、同じくらいの直径で先っぽからLEDライトがピカーと光っている内視鏡を替わりに挿入していく。先端がノドの狭いところまできたら、先生が「ごっくんと飲み込んでください。」というので、素直にそのとおりにすると、痛くなく先端がそこを通過する。

食道、胃、十二指腸と通過して十二指腸の少し先まで見ていく、12月の忘年会シーズンから休みなく暴飲しているわりには、(昨日さすがに呑まなかったからなのか、、)ピンク色をしている。先端を胃に戻し、空気を入れて胃壁を膨らませる。そして、胃の中で内視鏡の首(というのか?)を曲げて、先端をあちこちに向けて確認する。胃の入り口を確認するときは、食道から胃に向かって出てきている内視鏡自身の黒いラインもはっきり確認でき、胃の中でU字型に曲がってんだなー すごいねー と多少感心するのは私だけではないと思う。これらの作業をしている間にパチパチ写真を撮り続けている。

「胃壁の多少赤っぽいところは少し荒れているのかもしれません、加齢によって内臓も傷んできますから、この程度は人並です。」とか、「ここに前からある4ミリのポリープがありますが、プリッとしていて、見るからに良性ですから放置しますね。」などといわれる。しかし世間では、びっくりするような凶悪事件が発生したときに、近隣の人が「普段は目立たない、みるからに真面目な人でしたから、ほんとーに驚きました。」などとコメントするケースもままあるので、医師の後者のコメントに対して、良性が途中でグレルことはないのか?と疑問をもつのは私だけではないと思う。(↓ 以下の写真は私のではなくwebで拾ったイメージです・出典は後記・良性かどうかも?)。

「よいポリープ 写真」の画像検索結果

(ちなみに、前々回は、潰瘍の瘢痕のようなものがあり、ためしにその組織を採取してみた。この細い内視鏡の先には、ライト、空気を入れたり抜いたりする管、組織をつかむ爪のようなもの、薬剤を吹き付ける管などいろいろなものがついている。組織を採るときは、爪で掴んで切り取り、じわーと血が出てきたところに薬剤を吹き付けていた。)

一通り見たら、ゆっくり抜いていく。このとき「苦しい検査ですから早くおわりますねー。」と言われる。どうせ苦しいんだからしっかり見てほしいような気がするのは私だけではないと思う。

挿入から終了まで、だいたい5分くらい。口腔からの胃カメラは、麻酔注射を打ったりするが、鼻から内視鏡はお手軽です。
50歳過ぎたら、後悔することにならないように、たまに診てもらうことをお勧めします。 cheers!!

ps. 今日、おかげさまで53歳になりました。今後ともよろしくお願いします m(__)m

インターネット上の上記写真の出典:
http://www.google.co.jp/imgres?imgurl=http://www.kurokawa-iin.com/shashin/00007.jpg&imgrefurl=http://www.kurokawa-iin.com/g-polyp.htm&h=252&w=344&tbnid=gxmaWcHEAFfZ0M:&zoom=1&docid=u1Cm-_CwQeit8M&ei=tW7RVICoJqbcmgX8moCQBw&tbm=isch&ved=0CCMQMygCMAI

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TAGS:鼻 内視鏡検査 胃カメラ

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古田利雄>
古田利雄

主にベンチャー企業支援を中心に活動しています。上場ベンチャー企業、トランザクション、NGC、Canbas等の役員もしています。

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